でも、景観的には無かったらいいのに、と思うのは俺だけじゃないですよね、きっと。
風景をこよなく愛する俺には永遠の課題です。
そうです。防波堤の壁面にステンレスの魚の群れが泳いでるんです。
どうです。海の中で見てるみたいでしょ。
このマスターピース。誰が創ったのかなって、昔から考えてました。
それが、なんとすごい偶然というか、めぐり合わせというか。
亡くなった母が生前阿南市女性ボランティアの方々と編纂した、「ふるさと阿南」という阿南市の史跡と観光のガイドブックがあります。
そのなかに、この壁面アートのことが載っていて、しかも作者名が書いてあったんです。
「大津文昭 作」
中学生のころ、絵を描くのが下手で、でも、すごく好きで、弟やじいちゃんやおじさんたちみたいに絵を上手に描けたらいいなってよく思ってました。
(ちなみに、母方の親戚はアーティスティックな才能がある人ばかりで、俺と違って弟はそちらの血を引いてるみたいです。)
そんな俺の描いたコンバースのオールスターの水彩画をすごくほめてくれた美術の先生がいたんです。
「この絵はスニーカーのキャンバスの質感とか、履き古した感じがすごくでてて、良く描けてる。」ってほめてくれたんです。
大津先生、あの時、ほんとに嬉しかったです。いまでも、あのときの水彩画や先生がほめてくれた声を鮮明に思えてます。
大げさですけど、あのときほめられたことが嬉しくて、才能が無いからダメだとか、俺には向いてないなんて、理由をつけて逃げることをしなくなったような気がします。
ずっと気になっていた壁面アート。それを大津先生が創作してたとは。
それを亡くなった母が教えてくれたなんて。
そう想うと、邪魔だった構造物も、感じ方ひとつで風景の一部になるのかなと。
あったかい気持ちになれた、寒い寒い冬の午後でした。
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2 件のコメント:
恩師の絵に見守られて暮らしていたんですね。知らない間に。
ええ話ですね~。
トシさん、コメントありがとう。実はsurfriderにとって初コメントです。
自分のことながら、あったかい気持ちになりました。
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