20年ほど前、私が借家住まいをしていた時の話です。
築40年近い物件で、すきま風だらけの上、大雨ごとに雨漏りがある安普請の木造一軒家でしたが、田んぼや畑、雑木林などに囲まれ、趣のあるたたずまいでした。
ただ、その家にはいろんなものが同居していました。
ゲジゲジ、ダンゴムシ、シロアリ、尺取り虫、大きな家蜘蛛などなど。
中でも同居がつらかったのが、百足。
夜中に天井からポトンと落ちてくるため(布団の中まで侵入することもあり、実際に噛まれたこともありました)、考えられるあらゆる対策(詳細は省略)を講じつつ、毎晩祈りながら布団に入っていました。
また、ネズミの一家もお住まいだったようで、夜中に天井裏で駆けっこするため、「ネズミホイホイ」なるものを配備し、家族に実害が及ばないよう、細心の注意(詳細は省略)を払っていましたが、
ある日、立派な1m級の「青大将」が「ネズミホイホイ」の中で(台所の片隅の)、のたうちまわっているのを見たときは、心臓が止まる思いでした。(今から思えば、その「青大将」は家の守り神だったかもしれず、無事成仏されたことを祈るのみです。)
しかし、そんな中、夏の夜に、電気を消した家の中を、一筋の光が漂っている光景を目の当たりにすることがありました。
何と蛍が迷い込んで来るんです。
今ではごく限られた秘境でしか見ることのできない蛍を、普通に家の中で見ることができるという贅沢に、長年の苦労が報われた思いがしたものです。
今は私もそこを離れましたが、子供の成長の記憶とともに、田舎暮らしの楽しさを懐かしく思い出しています。
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