前回に続き、三日月の話。
遠い昔に読んだ本の一節。
薄れかけた記憶をたぐり寄せてみました。
「 三日月は、夢を山盛りに積んで運ぶ黄金の舟。
毎晩、夜空の海を渡っていきます。
でも、ときどき星の島が邪魔をして、
そのたびに舟は少し揺らぎます。
すると、舟に積んだいっぱいの夢が、
少しだけ地上にこぼれ落ちます。
こぼれ落ちた夢は、夜空に散らばって、
あっちの町、こっちの村に落ちていきます。
そして、寝ている私たちの眠りの中にも落ちてきて、
みんなが夢をみるんだよ。」
0 件のコメント:
コメントを投稿