んで、美波町からの釣りの帰り、寄り道して鷲敷へ旭若松を買いに行った。

那賀酒造さんにつくと、先客がおり、酒粕について何か話し込んでいた。
入り口付近で物色をしていると、店主らしき方に
「今でしたら、原酒がおすすめですよ。奥の冷蔵庫にあるんで見ていって
ください」
と声をかけていただく。
目の前に魅惑の光景が広がった。
樽から出した西暦ごとに整然と陳列されていた。
糀と掛け米の種類も表示されとる。
うーん。どれにしようか迷うなあ。
Shiは買い物するときは、基本ほとんど迷いません。
最初っから買うもん決まっとうことが多いし、多少迷っても「えいやっ」
で即決です。
けんど、これは迷うわー。糀、掛米の種類で味がどない変わるんだろう。
そんなshiに店主も丁寧に説明してくれます。
「試飲してもろたら、一番ようわかるんやけど・・。車やもんなあ」
頭の中に「全種類1本づつくれい。」 と男前な台詞もよぎるが、
まだ飲んだこともないのに、それは作り手に失礼なような気がして言葉を
飲み込んだ。
まあ、こんなに丁寧に説明してくれる店主が作る酒。不味いわけないよな
あ。


結局2010年のタイプが違うものを2本選んだ。
決まってしまうと、すぐに飲みたくなり、家路を急いだ。
釣り道具の片付けをし、肴の下ごしらえをしてから船瀬温泉へ身を清めに
行った。

温泉から帰って、本日の肴「ゴマサバの塩焼きとしめ鯖」を完成させた。
しめ鯖は酢がほとんど入ってないが、もう辛抱できんのでほとんど刺身状
態で食うことした。

湯飲みに2種類の酒を注ぐと、どちらともかなり黄色みがかった色。
口にふくむと、芳香が鼻に抜け、豊潤な味わいが口に拡がります。
いや豊潤というよりは、重厚な味わいといった方が近いかも。
しっかり、どっしりとした味です。赤ワインでいうところのフルボディの
ような感じ。
Shiの作る稚拙な肴の味も受け入れてくれる、奥の深さを感じます。
買うてきた、2種類も飲み比べたが、違いはあるものの、うまく表現しき
らん。
飲めば、飲むほどようわからんようになってきた。
ええい、無粋な講釈はもうええわ。
とにかく両方ともうまい。
久しぶりに良い出会いとなりました。
また買いに行こうっと。
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