2010年3月13日

海岸を歩く

先日、甥っ子がやって来て「貝殻拾いに行く」って言うもんで海岸へ連れて

行った。

風が強い日で、色んな海藻が浜へ打ち上がってました。

パッと見ただけでもこんだけの種類

コレはヒジキ


生のヒジキはこんな色をしてます。コレを炊いてから天日で干して店で売って

る乾物のヒジキになります。

コレはテングサ。


寒天の原料です。コレも天日で干して水にさらすを繰り返してからやっと寒天

の原料になります。

コレはワカメ。


お湯にくぐらせると一瞬で緑色に変わります。こいつも天日干しして乾物に

します。Shiがガキの頃はあっちこっちでワカメが干されてて、学校から

の帰り道、勝手に手でちぎって磯の香りを噛みしめながら帰ったものでした。

コレは岩のり。

こいつを掻き取って板海苔にしたり、佃煮にしてました。板海苔の香ばしさは

抜群です。

結構手間がかかるもんが多いので、ワカメ以外は地元でもあまり穫らんように

なりました。

打ち上げられた海藻の多くは、ゴミとなってしまいます。ちょっと寂しいなあ。


さあ貝殻を一緒に探してやろうと足下を見るとこんなのが落ちてました。




ガラスの破片です。波と砂利でもまれて、天然のサンドブラスト。

全体が磨りガラスの様なつや消し感と肌触りです。

結構綺麗なのでガキの頃は拾い集めて遊んだりしました。

懐かしくなって、拾い集めてやろうと思ったら全然無い。昔はかなり目に付

くほどあったのに。

すぐ気がついた。

ガラスの破片の元は海に投棄されたビン。Shiがガキの頃はジュース、酒類、

醤油など液体の商品の流通はガラス瓶が主流だった。今はペットボトル、ア

ルミ缶、紙パックなどが主流。

供給源が無くなったから、減ったということか。

ずうっと身近であるので、気が付かんかったけれど、この浜にも昔と変わら

ん豊かさと、時代とともに移ろいゆくものが混在してるんやなとしみじみ思

いました。

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